検索結果のマリネ一色に焦っている間に、あっと言う間に正月が終わる。

年末年始が終わった。
つまり、楽しい楽しいお正月が過ぎたのである。

つい先ほどまでは、会社の人たちに
「今年は、色々とお世話なりました」
とか
「来年も、どうぞ宜しくお願いいたします」
とか
「良いお年を~」
まあまあ、良くある年末のご挨拶である。
もっとも年に一度しか、決まり文句ながら新鮮味はあると言えよう。
「良いお年を」ってのは、どうぞ新年を気持ち良く迎えてくださいという気遣いの言葉である。

今年の新年は、マリネ一色というか、ウォーキングサークルによる奇妙な空気による焦燥感に包まれて迎えたといったほうが良い。

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検索結果のマリネ一色になり焦りが生じる

焦って、焦って心臓がバクバク言っている。
腕の血管の音が、嫌というほど伝わってくる。
血行というものは、ここまで強く波打つものなのか。
今は冬。
よく「冷え性には、血行を良くすることが大切ですよ~」なんて、雑誌やテレビなどの健康コーナーで見られるが、血行の流れなんて、いきなりどうにでもなるような気さえしてきた。
焦燥感により、体全体がそわそわとしてきた。
なんだ、このエネルギーは?不のエネルギーか?

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検索結果が非現実的なマリネ一色に。

「食べ歩き サークル 土曜日」
気持ちよく、検索窓にキーボードで叩いたキーワードがインプットされていく。
検索ボタンにカーソルを合わせ、マウスを左クリックするまでの一秒間。

この一秒間は、まさしく希望を未来に向けている一秒間だった。
しかし、その後で希望が、ぴたりと静止するこ事になる。
モニタ一面に広がる「マリネ」の文字群。
しっかりレモン味のマリネが食べられる店に行きますとか、男のチキンマリネなどなど。
検索結果一覧には全てが「マリネ」に関する食べ歩き情報が多い、というより全部そうなのだ。

どう考えても、おかしいのだ。
サイトの検索に関するアルゴリズムにバグでも発生したのだろうか?

初回活動の紅葉もそうだ。
自然が豊かなあの通りの活動の川に反射された夕日もそうだ。
ウォーキングサークルで感触の強かったものが、その後日に事象となって現れる。

試しに「次のページ」をクリック

やっぱり、おかしいね、あー、おかしいとも。
だってページの移動そのものは正しいけど、案の定「マリネ」関連で溢れているんだもん。
ここまでくると嬉しくてスキップしちゃうほどだ。

ずっと前に届いたサークル案内のメールに書かれていた事を思い出した。

・半分がゲーム空間となってますが、現実にも反映される部分もあります

間違いない、受信ボックスから過去のメールを漁ってみたが、そう書かれていた。

・難解な問題もあるので推理小説が好きな人は是非チャレンジしてください。
とも書かれていた。

「フランス料理 オードブル さっぱり味」のキーワードでの結果であれば、1ページぐらいは全てがマリネになるのなら、まだ分からないでもない。
しかし「食べ歩き サークル 土曜日」で検索してみた、検索結果一覧が全てマリネに関することだ

うん、確かにこれは難解だ。
ん!?難解な問題って事は解けるのか?推理小説が好きに人は是非チャレンジってことは突破口があるのか?

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土曜日と日曜日の両方による時間の二倍有効活用。

我ながら、なかなかの明暗であった。
しかし今のウォーキングサークルはどうなるのか、今までのものは全て無駄になってしまうのだろうか?
否、それはそのままにする、ウォーキングは基本的に日曜日なので、食べ歩きは土曜日に活動しているものを見つければ良い。

一石二鳥

ありがちな有名な諺の一つである。

一挙両得

うん、この諺?というよりは四字熟語かな。
これも、一石二鳥と同じ意味をもつ。
そして、今回の閃きをこのような言葉として表すと、

一週末二サークル

となる。
一つの週末に二つのサークル活動。
これで、可能性は二倍となる。
視野が二倍広くなり、これは素晴らしい事だ、もし合わないようなら、あっさり止めれば良いだけ。

喜ばしいことである、本当に喜ばしい事だ。
短い人生は、あっと言う間だ。だからこそ時間は有効活用すべきなのだ。これで出会いというものが二倍になる。

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今回のリーマンのイベントを振り返り、新たな閃きが。

リーマンのイベントは結局のところ、ただ飯を食べることのみの一日だった。
その日から一週間ほど経っていたが、会社の年末年始の休暇にはいり、今は家でその事ばかりを考えていた。

パソコンの前のモニターには「マリネ 店」での検索作りかたの一覧が表示されている、そこまでは良かった。
しかし、マリネって奴は数あるフランス料理メニューでのオードブルの一種であり、ここはこういうマリネがありますよ、という情報にはなかなか辿りつけない。

気がついたら、チョコチップ入りクッキーをかじっていた。
舌の上で溶ける小さきチョコチップの甘苦さが、いつも以上に濃く感じられた。
ネット空間の膨大な情報の量の目に入り込んだため、疲れているのだろうか、普段は気がつかない事にも気づいていた。
せっかくの年末だというのに、一人で家に閉じこもってクッキーの中のチョコチップの味に感慨を覚えている。
何をしているんだろうか、僕は。

モニターに映し出されるマリネ情報はほとんどが「自分で行った店の感想をブログで書いてみましたよ」の情報ばかりが引っかかる。
ごく普通の個人が趣味で書いたものなので、場所などのことも詳しく書かれていないのが多い。

マリネの情報、店の情報、マリネの情報、店の情報。
言葉の風車がぐるぐると脳内の中を回っていた。
少しの間は回っていただけだが、とつぜん風車の軸の中心が光った。
その光とは、食べ歩き系のサークルはどうだろうか?という閃きであった。

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収穫を無理に探してみる

こうしてイベントはあっと言う間に時間が過ぎ、あっけなく解散となった。
帰りの電車の中ではカップルやら家族連れがハシャいでいる。
空しい。
なにが一番、空しいかというと一日の時間が無駄になってしまった事である。
それなりに、楽しめれば未だ良かったのだが、女性陣は群れているだけだし、つまらなかった。

ただガッカリしているのもアレなんで、無理やり成果というのを探して見た。
第一に思い浮かんだのが「タダ飯を食えた」、あとはマリネに詳しくなってやろうというキッカケかな。

唯一の希望の光は百合さんだ、百合さんに関してはメールでもう少し仲良くなって、遊びにいくことを切り出してみるか。
今回は、ちょっとタイミングを逃したが、永遠にタイミングがなくなった訳でもないわけだし。

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やけ食いをする

しかし、こう何というか楽しみにしていたイベントなのだが、話し相手が居ないと時間を結構持て余してしまうものだ。
でも、野郎とは話したくないしなー。

そうだ!スタッフの女性と仲良くなってみよう。

「すみませーん、あのラタトゥーユって何ですか?あのコーナーにあるのが美味しそうなんですけど、どういう料理なのか良く分からなくて」
「はい、ラタトゥーユというのはピーマンや玉葱などの夏野菜を炒めて煮込む、野菜の煮込みです。ズッキーニなどの野菜が中心なのででヘルシーなんですよ~」
「あっそうなんですか、じゃあ食べて見よっと。というか詳しいですね、何処かの店舗で働いている方ですか?」
「私は店舗とかではなくて、本社で企画をしているのですよ~」
「なるほどね。まあ、教えていただきありがとうございます」

ああ、何てことだ。どこかの店で働いているなら次にも繋げられるけど、本社じゃなあ~。
何とか理由をつけて、連絡先を交換しようかと思ったが、他のスタッフの目もあるし状況的には厳しい。

こうなったら、やけ食いだ!とばかりに、ラタトゥーユのコーナーへ足を早める。
思った以上に収穫のないイベントで焦りもあったせいか、このコーナーの事はエノキやシメジといったキノコの入ったバター風味の入りのものを食べた覚えがあるのみである。
よくよく思い出せば味としては、美味しかったが心理的な状況が味覚を麻痺させたのだろう、食べている瞬間はほぼ無味のようなものだった。

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女性陣の中から離脱

適当な頃合いだと思い、女性陣の中から離脱した。
とりあえず分かったことは、百合さんのみ気を使ってくれたという事だ。
もちろんサークルの管理人という立場の性質上、あまり無碍には出来ないという点も多少はあったかもしれない。
ぶっちゃけた話し、百合さんだけ連れて群より出たかったのでが、女同士の人間関係というのは、とても複雑でそれをすると百合さんに何らかの不都合があるといけないので、遠慮しておいた。

それに、特定の女とばかり話をしていると、変に勘ぐられたり噂をされる可能性もある。
ギャルはその辺りはドライなんだろうが、チビ女とオバサンは気にしてくるだろう。

実は、もう一度トークショーに聞き入りたかった。
何故かというと有益な情報がありそうだからである、女性が聞き入る情報イコール女性との会話に役に立つ情報だからだ。
とはいえ、今からまた混じるのも、おかしな話しである。
まあ、良い。僕には先ほどのマリネがある。スイーツほどの人気はなくても、ありふれた内容でないというメリットもある。

女性に関しては、共通の知り合いがいると、やはり積極的に行きづらくなる。
何というか、サークルは情報を得るためのものだと割り切ったほうが良いのかもしれない。

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女性陣の中に突入

「やあ、皆さんでトークショーを楽しんでいるようだね、面白い話しありました?」

実は男性と話したがっている疑問を確認するポイントは未だ知ってはいないが、実践で覚えるのみである。

「あっはい、今とても美味しそうなケーキをお披露目してくださってます」
一番に応えてくれたのは、百合さんだ。

ギャルもこちらに視線を向けようとしたが、その視線を遮るような声が聞こえた。
「かわいい」「かわいい~!」
パティシエがトークしながら作っているケーキを見ては、チビ女が「かわいい」を連発する。

「あっほんと!かわいい~」
ギャルの視線がトークショーへと、あっさり戻る。
はあー、女って生き物は一人だと大人しいのに、集まるとこれまた騒ぐ騒ぐ。
特に「かわいい」の連発は定番中の定番だ。

百合さんだけは、視線がこちらのままなので、話を続けてみる。
「あ~、美味しそうだねえ、作り方もトークしてるんだ。百合さんお料理とか上手そうですもんね」
実はこれには、ちょっとした2つのテクニックが仕込まれている。
この言い方だとストレートに「料理をするんですか?」でも別に悪くはないが、ストレート過ぎるので「料理をしそうですもんね」の方が柔らかい印象を与える。
これが一つ目で二つ目は「上手そう」のような褒め言葉を加えることにより、好感度をアップさせるというものだ。

「お料理はよくしますよ、まあ下手なんですけどね」
このように謙遜されると、応えるのに困る。
それに同意をするのも何だし、女の謙遜はそれを否定して褒めて欲しいから、わざと謙遜する生き物だ。
しかし、実際に百合さんの料理を食べたことはない。

「えっ、下手なの?でも自分で下手っていう人ほど上手なんですよね~」
もしかしたら、他の3人に「そんなことないよー」と言われているのを聞かせるための見栄の張り合いのようなものだろうか。

「いえいえ、まだまだ修行中ですよー」
「へえー、特にどんな料理の修行中なんですか、クッキーを焼くとか?」
「えっ、すごーい良く分かりましたよね」
ぶっちゃけ、クッキーは当てずっぽうである、がしかし女が料理をするのは甘いものを選びがちだし、実際にクッキーを作ったことがなくても、「そうなんですよ~」と言いやすいものである。

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女性陣の固まりへの疑問

ここで、ふと疑問が沸き起こった。
僕が女性陣と話したがっているのと同じように、女性陣の中には男性陣と話しがっている女性は居ないのか?

これはどうでも良いようで、大変重要な疑問である。
よく雑誌のアンケートで「女に嫌われる女」では「男に媚びる女、話す声のトーンですら同姓のそれとは違う」てのがランクインしているのは、定番であろう。
男性の間でも女性にがつがつしているのは、もちろん印象は良くないが、女性の間となると複雑になるのであろう。
本音を言えば女性陣の全員が実は男性と話したがっているのかもしれない。
もしも逆に男性陣と話したがっている女性がゼロなら、もはやサークルに参加する意味すらない。
それ位に重要な疑問だ。

オバサンはどうでも良い、若き3人組で特に百合さんの心境は如何に?
この疑問は、どのようにして確認をすれば良いのだろうか。
疑問を持ったままでは、無駄に時間が過ぎるだけ、そして活動自体が月に数回程度なので、行くならいましかない!

いつの間にか僕は、女性陣の中に突入をしていた。

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