「食べ歩き サークル 土曜日」
気持ちよく、検索窓にキーボードで叩いたキーワードがインプットされていく。
検索ボタンにカーソルを合わせ、マウスを左クリックするまでの一秒間。
この一秒間は、まさしく希望を未来に向けている一秒間だった。
しかし、その後で希望が、ぴたりと静止するこ事になる。
モニタ一面に広がる「マリネ」の文字群。
しっかりレモン味のマリネが食べられる店に行きますとか、男のチキンマリネなどなど。
検索結果一覧には全てが「マリネ」に関する食べ歩き情報が多い、というより全部そうなのだ。
どう考えても、おかしいのだ。
サイトの検索に関するアルゴリズムにバグでも発生したのだろうか?
初回活動の紅葉もそうだ。
自然が豊かなあの通りの活動の川に反射された夕日もそうだ。
ウォーキングサークルで感触の強かったものが、その後日に事象となって現れる。
試しに「次のページ」をクリック
やっぱり、おかしいね、あー、おかしいとも。
だってページの移動そのものは正しいけど、案の定「マリネ」関連で溢れているんだもん。
ここまでくると嬉しくてスキップしちゃうほどだ。
ずっと前に届いたサークル案内のメールに書かれていた事を思い出した。
・半分がゲーム空間となってますが、現実にも反映される部分もあります
間違いない、受信ボックスから過去のメールを漁ってみたが、そう書かれていた。
・難解な問題もあるので推理小説が好きな人は是非チャレンジしてください。
とも書かれていた。
「フランス料理 オードブル さっぱり味」のキーワードでの結果であれば、1ページぐらいは全てがマリネになるのなら、まだ分からないでもない。
しかし「食べ歩き サークル 土曜日」で検索してみた、検索結果一覧が全てマリネに関することだ
うん、確かにこれは難解だ。
ん!?難解な問題って事は解けるのか?推理小説が好きに人は是非チャレンジってことは突破口があるのか?