Tag Archives: 人間関係

管理人と助手の関係

一瞬、困った表情をする黒づくめ。
「あら、わたしと直政さんは、管理人とそのサーポート役での助手の関係です。それに直政さんはご結婚なさってお子さんもいらっしゃるのですよ」
ホッした。
デブも安堵の表情を浮かべている。
そんな、僕とデブの気分を察してかどうかは知らないがチビ女がニヤニヤしている。

まだ安心はできない。
そう、百合さんに彼氏がいないとも、結婚をしていないとも限らない。
このことは是非とも知りたい。
よしっギャルよ、百合さん自体はどんなんですか~?ってな感じで、さっき見たいに聞くんだ!聞いてくれ!!とテレパシーを念じてみた。
がしかし「なあ~んだ、つまーんなーい」で会話を終了させてしまった。
はあ、テレパシー届かずか。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

管理人の自己紹介

6人の簡単な自己紹介が一通り終わった。

「皆様、自己紹介のほう、ありがとうございました。
さて、改めてわたくしは当サークルの管理人の百合といいます。サークルを立ち上げたきっかけは、お散歩が好きなのと、多くのかたとお知り合いになれればなと思い立ち上げました。でも普通のウォーキングサークルでなく、どうせなら趣旨の凝ったサークルを立ち上げようと思った次第です。詳しいことは後で説明させていただきますね。」
まるで、どこかのお城でピアノを弾いているのが似合いそうなお嬢様である。

「直政と申します、サークルの副管理人です。管理人である百合さんの助手をしております。皆様のサークル活動を楽しめるよう色々とサーポートをさせていただきますので今後ともどうぞ宜しくお願いします」
かっちりとしたオールバックのヘアスタイルにに細くするどい眼光。Yシャツが黒でスラックスも黒な、黒づくめである。
と、その時、いきなりギャルがストレートな疑問を投げかける「えっ、なになに?もしかして百合さんのカレシー?」
デブが一瞬、黒づくめを睨む。
おいっ!ギャル!それに関しては俺も気にはなっていたが、何てストレートなことを聞くんだ。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

自己紹介の後半。

「月乃と申します、日頃から色んな場所に買い物にいったりカフェ巡りをしてウォーキングそのものはしているのですが、大勢でわいわいがやがやするのも楽しそうなので参加することにしました」
緑のカーディガンに赤いふちの眼鏡が印象的なお洒落さんだ。明るい性格のようである。メガネちび女ってところだ。

「透也といいます、どちらかと言うと今まではインドア派だったので、ウォーキングサークルに興味を持ちました。ウォーキングついでに色んな場所について知れればなと思ってます」
インドア派と言葉をにごしたが、本当はゲームのことを言ってみたかった。
でも、それをいうとメガネデブが話しかけてきそうだったので敢えて言わなかった。

「美由でーす、普段は不健康な生活をしているので、健康的な趣味をもちたくてー、おうぼぉーしました~。みささんともお友達になりたいでーす」
・・・なんていうか、見たまんまというか、ギャルそのものである。こういったサークルはもっと地味なタイプが集うものだが、たまにこういうのもいる。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

遅れてきたギャル、そして自己紹介の前半。

「なんだか電車が止まっちゃって、サーセン」
どうでもいいけど、忙しそうなネーチャンだ。
「いま、もう12時5分となりました」
「まだ残りの1人がきておりません、このまま突っ立っているのもあれなので自己紹介でもしましょう」
百合の仕切により、自己紹介をすることに。
「では、わたしの左から時計まわりでお願いしまーす」

「久子といいます、気晴らしとダイエットのために参加しました。若い人ばかり集まっているようですが、負けずにがんばっちゃおうかな」
どこにでも居そうな普通のオバサンである。
小さいマカロンの絵がいっぱい描かれているバッグが印象的だ。マカロンオバサンである。

「霧人といいます、ふだんはアニメや漫画、ゲームばかりしているので運動不足の解消のため参加しましたあ!」
うるさいなこいつは。
青のチェック柄のシャツに、でかいリュックサック。なかにフィギアでも入っているんじゃないの?
ゲームねえ、同じゲーマーだが
は普通の好青年っぽくみえるのが違いである。
こいつは見たまんま、典型的なオタクである、メガネデブだ。

「真二です!デスクワークも顧客との交渉も両方しますが、仕事関係のことって気が疲れますよね。たまには仕事関係から解放されて楽しくやりたいと思ってきました」
七三分けにスーツ、もうこれぞサラリーマンって感じだが、なぜにスーツ?もしかして仕事のさぼりっすか?まあ見るからにリーマンである。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

2013年冬期の参加者の集合

11月3日の朝、いつもより早い7時に起きた。
しっかりと身みりを整えるためだ、第一印象は大切だからな。ぶっちゃけサークル仲間であろう女の子の気をひくためである。
ここはモノトーンの小綺麗な格好をしていこう。
白のYシャツ、黒のスラックス、黒のフリース。
こんな感じでいいか、あとは寝癖を水でなおして、準備完了!
電車にのっている間は、ずっとどんな参加者がくるのかで頭がいっぱいであった。
男は自分だけで女の子に囲まれたハーレムか?それとも、全員が野郎とかか?野郎だけだったら他のサークル探すか~。

そんなこんなで、駅につき、公園につき、噴水前についた。
5分前についたけど、すでに先客がいた。
眼鏡をかけた太った男、ふつうのオバサン、眼鏡をかけた小柄な女、サラリーマン風の男。
自分も含めたら5人となる。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

こいつは何を考えているのだろうか

そんなこんなで、時間が経たった。
「今日はこんなところで、おひらきかな」
区切りのいい時に誠が言った。
「どうだった?今日の話は?」
絵美が興津々に聞いてきた。
「だいたいの状況は分かった、ちょっと骨がおれるけど、やりがいはありそうだ」
美智子は無言のままだ。それにしてもこの女は一体なにを考えているのだろうか?もともと無愛想な性格なのだろうか。特定の人間にたいして無愛想で、いると嫌がるタイプ。もしかして手柄を独り占めにしたいのだろうか。ありえん、空気読めと言いたくなってしまう。
いずれにせよ、この手のタイプの人にたいしては余り考える価値はないであろう。協調性を持てとまではいわんが空気まで読めないとは、もしかして僕にも問題がある?
「よし、解散。みんなご苦労さん!」
誠と絵美がまともで、本当によかった。
美智子とだけなんて、やってられん。

Leave a Comment

Filed under 会話

目的への割り勘

目的の内容の話の途中で経費の話となった。
「材料費が結構掛かるな」
「じゃあ、余分なものの経費は節約しましょ」
「そもそももっと安いものじゃ駄目なの」
たしかに美智子のいうことも、もっともだが僕にはそってないので、同調はしたくない。
「安物買いの銭失いって良く言うから少しばかり経費がかかっても後のことを考えれば結果オーライなんじゃ」
美智子は無表情のままだが、微妙にムッとしているのが分かる。内心ざまあみろと思った。

経費は四人で分担してしはらう。
わりかんの計算がちゃくちゃくと進んでいった。
次は、一円単位の計算だ。
一円玉を机に置くたびに、薄いアルミの乾いた音が軽く響いていく。
割り切れなかったぶんは誠がもってくれる話だが、しかし一円単位とは。

Leave a Comment

Filed under 会話

そもそも四人の関係は

四人は、ふとした関係で知り合った中だ。
誠と絵美は古くからの友人で、去年に美智子と知り合った。
僕は誠と絵美と知り合ったばかりである。
共通の目的があるので、誠と絵美の繋がりで今日、美智子と初対面で会うことになったという訳だ。
目的に関しては一番古くから取り掛かっている誠と絵美が有利で、その次に美智子といったところだろうか。
そういう順番的なものは僕が一番遅いので知っていることも少なくなる。この状況は打開したいものだ。

Leave a Comment

Filed under 会話

そっけない返事

丸い机で四人で話し合い、人の座る配置は四方向となっている。
僕の右に誠、左に美智子、そして向かった対面に絵美である。
美智子が会話の途中でしきりに何度も僕の顔をジロジロと見ていた。
何か意味でもあるのかな?と思い試しに、こちらから他愛もない質問をしてみた。
「そう言えば、美智子ちゃんは水曜日と土曜日が休みだったっけ?」
「はい、そうですけど」
そっけない、感じの言い方で返事をする美智子。
せっかく四人で集まっているんだから、もう少し休日の過ごし方とか平日休みの利点などを話題にしてもいいのになあ。
こっちの顔を見ているということは、この場では何か話題を振ってよの意味ではないかと思うのが普通だ。
しかも、誠や絵美に対しては、にこやかに楽しそうに話を続けるという。
まあ、その辺は誠と絵美が気を使ってくれ、僕に対しての会話を盛り上げようとしてくれたのが、せめてもの救いだ。

Leave a Comment

Filed under 会話

働く時間

だからこそ、会社や部署でどのような場所に配属されるかが、いかに重要かが分かるであろう。
いまの時代のサラリーマン達は、大半が残業をしている。
上司や部下、同僚たちの終わってない仕事の手伝いもあれば、逆に手伝ってもらって終わらせる場合もある。
残業は二時間ぐらいが、多いであろう。たとえ残業なしでも八時間の労働時間だ。満員電車に揺られ家につくころには、すでに晩ご飯とシャワーを浴びたら、明日の朝にそなえてもう寝る時間である。それが週五日。
ここまでくれば、人生の大半を会社で過ごすといっても過言ではない。
極端なはなし、職場環境イコール人生の方程式が成り立つ。
冷静によく考えてみたら、なにも会社勤めだけに執着するのも馬鹿馬鹿しい。
毎日決まった時間に決まった電車にのって、往復の通勤時間に毎日費やす。そして、狭い場所での狭い人間関係。
やりがいが無ければ、それこそ目も当てられない状況だ。

Leave a Comment

Filed under 仕事