独身時代は夜勤ではなく、平日の昼間の勤務だったが、銀行や病院、そして役所!
もう土日にやっていて欲しい場所に限って休みという。何故こんなにも不便なシステムなんだといつも思っていた。
家庭をもったら、家内になる人がそれをやってくれるだろうと思っていた。
それが、結婚してから少ししたら夜勤の仕事になったのだ。
家内がパートを休んでいる時に行かせることも可能だが、今ではすっかり『平日の昼の役』は俺の係りになってしまった。
むろん午前中に早急済ませてしまうので睡眠時間に影響はあまりないのだが。
ああ、なんてことだ。独身時代に夜勤であったら、その辺はもう少し融通がきいていただろうに。
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夜勤になってからの役目
灰系のスーツ
サラリーマンが黒の皮製のカバンを持っている。
黒系のスーツに黒のカバンは、もっともオーソドックスなサラリーマンのスタイルといったところであろう。
そして、僕はカバンこそは普通に黒だが、スーツは灰系を着ている。
普段はスーツなんて着ないが今日は打ち合わせがあるので着ている。
待ち時間はボーっとしながら脱サラについて考えていた、オリジナリティーなど多くの準備が必要なのではと、あれこれ思っていた。
ただ単に灰系といっただけで、他の人とは違う目立っている感覚になる。
そう今日、着用しているのは薄く白に近い灰色である。英語風に言うとライトグレーってやつだ。
濃い色のスーツの中に薄い色のスーツが混じればそれだけで、ある程度は目立ち、それは目立つぶん有利となる。
ある意味、他とは違うぞというアピールに繋がるからだ。
ネクタイの色の選び方も重要だ、薄い色に合わせたピンクでも良し、紺色にしてネクタイにアクセントを与えるのも良しである。
そんなこんなと考えながら打ち合わせ場所に向かう、今日であった。
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自由への準備期間
このような自由へのリスクというものは少しでも回避したいものである。
とても大切なことがある。
『十分な根拠』が確立されているか、どうか?である。
これの準備をするのは、ただでさえ時間がかかる。
しかも、働きながらだと土日はほぼ潰れるといってよい。
でもそこは、会社という狭い場所に耐えているあいだに済ませなければならない。
いやな事が多いであろう。しかし、準備をしっかりとしていれば自由のあとのリスクもそれだけ軽減される。
ほとんど者は自由への世界は未踏の地だ。準備をしっかりしたところで、落とし穴もたくさん待ちかまえているのが現状だ。
しかし、一刻もはやく抜け出したいあまりに、ただでさえ見えづらい落とし穴なんて見えないのである。
だからこそ大海に飛び出す前の狭き井戸の中で、出来る準備だけは最低限済ませなければならない。
そして、大海でのあらゆる災いに関して調べあげて、また準備をしなければならない。
これが、自由という名のきびしい現実だ。
狭い井戸で一生を終えたくない、大海ですばらしい体験をしたい、それは是非とも行動すべきところだ。
しかしそれは光だけをみて影を見ないようでは、成し遂げられないことだ。
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自由へのリスク
共通点の二つめは、『十分な根拠』がなく、やればなんとかなると思い込んでしまう事だ。
自由を求める人は、往々にして時間に敏感である。いまこうしている間にも一秒一秒と時間は確実に経っていき年齢が過ぎていく。
とった年は戻ってはこない、若さは戻ってこない、どんどんと年をとっていく一方である。
このような考えが強いのであろう。だから焦るが故に十分な根拠がないままやってしまう。
共通点の一つめである、何もしない人に限って批判だけは多いことが、さらに拍車をかけている部分もある。
『十分な根拠』とは何だ?
それは、確実に稼げる根拠のことだ。実際にどうなるか分からない中途半端な根拠で稼げることは皆無に等しいのは当然のことだ。
とはいえ、時間に敏感になっている状態では、それが見えづらくなるものだ。
故に、とにかくやってみて、やりながら考えるのも稼げる根拠を見つけようとなってしまう。
はっきり言おう。そのようなことでは根拠を見つからないし、収入のない期間が増えるだけだ。
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働き方
脱サラという言葉がある。
好きな時に、好きなことをする。うっとおしい人間関係もなし。
簡単に出来たら、皆しているであろう。
典型的なものでいえば、飲食店の開業。
開店直後は物珍しさに、客がよくくるがリピーターになるかは別。
リピーター対策が出来てなければ、半年、一年となるにつれ売り上げはどんどん落ちてくる。
一口に脱サラといっても、業種も多種多様だ。
だが、共通していえることが二つある。
一つは、周りから散々、「無理だからやめておけ」といった批判である。
成功・失敗は問わず実際に脱サラをした人が批判してくるのなら未だわかるし説得力もある。
が、こういった批判をする人の大半は脱サラへの考えはおろか、一つの会社にずーっと留まる事に必死になっているのだ。
こういったバターンが多々あるので、「この人たちは一生それで満足していればよい、だが自分はまっぺらごめんだ、そして実際に行動をおこしてみる」と考えるようになるのである。
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働く時間
だからこそ、会社や部署でどのような場所に配属されるかが、いかに重要かが分かるであろう。
いまの時代のサラリーマン達は、大半が残業をしている。
上司や部下、同僚たちの終わってない仕事の手伝いもあれば、逆に手伝ってもらって終わらせる場合もある。
残業は二時間ぐらいが、多いであろう。たとえ残業なしでも八時間の労働時間だ。満員電車に揺られ家につくころには、すでに晩ご飯とシャワーを浴びたら、明日の朝にそなえてもう寝る時間である。それが週五日。
ここまでくれば、人生の大半を会社で過ごすといっても過言ではない。
極端なはなし、職場環境イコール人生の方程式が成り立つ。
冷静によく考えてみたら、なにも会社勤めだけに執着するのも馬鹿馬鹿しい。
毎日決まった時間に決まった電車にのって、往復の通勤時間に毎日費やす。そして、狭い場所での狭い人間関係。
やりがいが無ければ、それこそ目も当てられない状況だ。
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ビルで働く人たち
特にオフィス街のビルってのは、どれもこれも似たりよったりのばかりだが、働いている人はどうなんだろうか。
はっきり言って全然違う。
ただ、各々が全てばらけているのかとなると別となる。
正確には、会社ごとに違う、さらに分類すると部署ごとに違うのである。
まず、会社というのは社風がある。だから会社全体の社風は共通だが、具体的な雰囲気は、さらに部署ごとに違ってくる。
極端なはなし、同じ会社でも配属される部署によって、その人の会社生活はがらりと変わってくるのだ。
「朱もまじわれば赤くなる」とは良くいったもので、ピリピリとした人たちの中にいれば自分もピリピリしてくるし、穏やか人たちの中にいれば自分も穏やかになってくる。
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あのビルもこのビルも
おまけに担当者が道を間違えて、打ち合わせのスタートが10分ほど遅れてしまった。
似たり寄ったりのビルの中を急いで歩いたのだから無理もない。
よく考えてみれば、無機質な迷路のようなものだ。
あの建物も、この建物もみんな同じに見える。
では、外観だけでなく、その中はどうであろう。
玄関があり、通路があり、受付があり、階段があり、エスカレーターがあり、エレベーターがあり、非常口があり、オフィスがあり、会議室がある。
このような、基本的な仕組みはどのビルも大体が同じであろう。
働いている人達はどうなんだろうか?
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本日の打ち合わせの担当者
先方との打ち合わせの前に、担当者と待ち合わせの場所で待っていた。
時間になっても来ない。普通は5分、いや10分前に着いても良いものである。
仕方ないので電話をしてみると、駅の待ち合わせ場所に近い出口が分からないという。
人混みの中を遠くから覗き込みながら、今か今かと待っていたらようやく現れた。
時間としては、たった5分の遅刻ではあるが、長く感じられた。
その担当者と合流して先方入りであるが、何と担当者本人が5分ほど遅刻。
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