そんなこんなで、時間が経たった。
「今日はこんなところで、おひらきかな」
区切りのいい時に誠が言った。
「どうだった?今日の話は?」
絵美が興津々に聞いてきた。
「だいたいの状況は分かった、ちょっと骨がおれるけど、やりがいはありそうだ」
美智子は無言のままだ。それにしてもこの女は一体なにを考えているのだろうか?もともと無愛想な性格なのだろうか。特定の人間にたいして無愛想で、いると嫌がるタイプ。もしかして手柄を独り占めにしたいのだろうか。ありえん、空気読めと言いたくなってしまう。
いずれにせよ、この手のタイプの人にたいしては余り考える価値はないであろう。協調性を持てとまではいわんが空気まで読めないとは、もしかして僕にも問題がある?
「よし、解散。みんなご苦労さん!」
誠と絵美がまともで、本当によかった。
美智子とだけなんて、やってられん。
こいつは何を考えているのだろうか
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