ファミレスを閉店まぎわまでいての、かえりみち。
もう日付が、変わろうとしている時間。
そう、午後十二時とも言い、午前零時とも言うこの時間。
さすがに、人通りもほとんど無い。
店などの建物の照明もなく、夜空が暗い。
そんな中の信号機の灯りは妙に明るく見える。
歩行者ようは青、赤。
自動車ようは青、黄、赤。
とニつのパターンがある。
流れも青から赤の交互。それと、青から黄のあとに赤そして青にもどる。
いずれも循環をつかさどっている。この光の循環の延々とされる繰り返しは、あまりにも日常的なので普段はとくに深く考えることはない。
ただ光なので、夜はめだつ。そしてついボーッとながめてしまう。寝る前でつかれているからか、すこし落ち着きたい気分なのだ。
時間帯という視点を変えるだけで、同じものでも多くのことを気づかせられる、これもまた興味深いことだ。