トンネルに入ると壁には黄色の蝶と紫の花の落書きが大きく書かれている。
いや、丁寧にいくつも書かれているので、一種のアートのようにも思える。これを描いた人は何をどう思い描いたのだろう。
この絵を見た人に何を伝えたかったのだろうか?
蝶と花、このありふれた風景、のどかな風景ともいえよう。そう、のどかな風景ではあるが描かれている場所が薄暗いトンネルの中という点がまたミスマッチである。
それとも、このような薄暗いトンネルの中だからこそ、何か明るいものを描いて和ませようとしたのだろうか。
表現として、俺はこの薄暗い空間に和みのイメージを提供してるぜ!とでも思ったていたのだろうか。
そもそも、いつ描かれたのだろうか。
可能性としては、人通りの少ない深夜が考えられる。
しかも、トンネル空間という少しばかり変わった空間だ。
閉鎖的であり静寂であり、もしかしたら誰かが通りかかるかも知れない空間。
ある意味、普通の状態では出ない集中力が出るであろう。
描いた人間の深層心理というか、根本的な表現したい何かをだ。
トンネルに書かれていた蝶と花
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