お花見の下見の翌日の日曜日にデパートへいく

家から最寄のデパートへと歩いていく、数分掛かるのでポータブルMPプレイヤーで音楽を掛けながら。
デパートが家の近くにあることは便利である、色々な時間潰しを出来るからである。
「いらっしゃいませ~」
デパートの大きな自動ドアが開き中へ入ると店員たちが一斉に挨拶をしてくる。
朝一番でのデパートはこういった優越感を味わうことの出来る場所である、開店直後を狙う必要があるが、何とも心地よい、王様になった気分だ。
さっそくエスカレータに乗り込む、階をあがっていくが未だ客が他にいない空間を見下ろしながらのエスカレーターの移動は爽快で気持ちよいものだ。

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お花見の下見の翌日の日曜日の朝

今日の朝はいつもどおりに目が覚めた。
目覚まし時計に目をやっても、会社にいく平日の起床時間とまったく同じだ。
昨日のお花見の下見で散々嫌な思いをしたのにも関わらず、何故か清々しい朝である。
窓の外からの日差しも強く、かと言って刺激が強いわけでなく柔らかい。
さて、出かけるとしよう昨日の時間を浄化させるべき、何かを得たいと思っている。
まだ朝ではあるが、あまり考えていると時間があっという間に昼になってしまう。
とにかく着替えよう、でも昨日の印象効果が今日に現れるかもしれない。

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お花見の下見の印象効果は?

そして家に着く。
ふと、もし仮に今回のことで印象効果が発生するとしたら何だろうか?と疑問が出てきた。
考えられる事はただ一つ『必要以上に長く感じる時間』である。
なんかこう沈黙の続くなか早く終わってれという気分という意味合いでの長く感じる時間である。
いずれにせよ、職場のお花見にしろ、ウォーキングサークルのお花見ももうすぐだ、そのときにでも印象効果が出るのであろう。
明日は日曜日だ、気晴らしにどこかを探検にでも行こうかな。
それにしても今日は時間が長く感じられた土曜日であった。

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お花見の下見の帰りの地元の最寄駅のホームにて

地元の最寄り駅に到着した、降りるのさえ億劫だが、乗り過ごすわけにもいかないので降りる。
夜の中、電灯に照らされた灰色のコンクリートの上をゆっくりと歩いていく。
そして灰色のコンクリートの階段を上りながら再び今日のことを考えてみた。
馬の合わない人と過ごすことの苦痛は想像以上だった、多人数ならともかく二人きりだし、職場の人間なので無碍には出来ない。
でもよくよく考えてみれば、最初は上司に感謝するほど楽しみだったわけだ、一体何だったんだろうあの感謝はと言いたくなる。

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お花見の下見の帰りの電車にて

帰りの電車の中で揺られているが、なんとも心地の良いものである。
これが開放感というものか、周りの乗客は楽しそうに何やら話をしたりしているけど、もうどうでも良い感じである。
うなだれながら両手でぶら下がるように握ったつり革の感触だけが僕を癒している、そんな気がした。
このまま思いっきり下に引っ張ってやりたいところだが、ぶちっと切れたらそれはそれで不味いので、あえて我慢をした。
駅へ到着し扉が開く、そして出発、その繰り返しが淡々と無機質に繰り返されていた。
その間、時間を忘れるがごとく、今日の春花ちゃんとの詰まらない下見の時間が頭をぐるぐると回って離れなかった。

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こんな感じでお花見の下見は解散した

ふう、やっと定食をたい上げられた。
颯爽と店を出る。
「じゃあ、春花ちゃんお疲れ!」
一言、早口で言ったと同時に帰りの電車へのホームへと去った。
もしかしたら、春花ちゃんも同じ電車かもしれないし、さらに同じ駅で降りるかもしれない。
けど、春花ちゃんは何だかんだで、とっつきにくいと思ったので、こちらからさっさと去るということを態度で示したかったのもある。
とまあ、こんな感じでお花見の下見は解散した。

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御代わりご飯の早食い

熱々のご飯を片手にテーブル席へと戻ると同時にその米を口の中へとかきこむ。
残りのチーズハンバーグと熱々の御代わりご飯と交互に次々と手早く口の中に入れては噛みの繰り返しである。
この無造作な繰り返しが実に事務的で、本来の食の楽しみである味わうということとは掛け離れたものがある。

今思えば、春花ちゃんを誘わなければ良かった、一人なら時間を気兼ねすることなく、ゆっくり出来たものを。
まあこうなった以上は後悔しても仕方ない。
一方、春花ちゃんは目の前の焼き魚定食は綺麗にたいらげて、お茶をゆっくり飲んでいた。

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即効で御代わり用の炊飯ジャーや駆け寄る

まあ、どの道チーズハンバーグの冷めの待ち時間で同時に冷めていてくれたので、さくさくと食べることが出来た。
その後、即効で御代わり用の炊飯ジャーや駆け寄る、蓋を開けたと同時に目の前が湯気で曇る。
杓文字を片手に米をすくい上げにいくと湯気の熱気が右手の指に群がってきた。
熱い、この湯気の熱さは何なんだ、でもこの湯気の熱さがあるからこそ美味しいお米の風味が楽しめるというものだ。

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チーズハンバーグの横にあるキャロットとポテトとアスパラガス

主役であるチーズハンバーグは半分以上堪能した、目の前の春花ちゃんの焼き魚も大半は食べ終えている。
今度は脇役であるキャロットとポテトとアスパラガス、キャロットなんざ心の中で言ってしまったが人参をキャロットということは殆どないであろう。
それに比べてポテトはよく言う言葉だ、アスパラガスは和名すらあるのか分からん。
ポテトとアスパラガスはいつも、定食屋の鉄板には出てくる定番メニューである、そしてキャロットもだ。
しかしキャロットは甘くそして橙色という点では少々目立つかもしれない。
それなのに脇役なので、もったいない。
人参はなかなか主役としての登場は少ないが、カレーではほぼ主役の座を担っているのではないのだろうか?と口の中でその甘さを噛み締めながら思っていた。
目の前の春花ちゃんに言ったら反応するのかなあとも考えたが、言うのはよしておいた。

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再びチーズハンバーグを口の中に

そして再びチーズハンバーグを口の中に放り込む。
さきほどの株の漬物でのさっぱり感覚が一気に吹き飛び、肉とチーズのジューシーなハーモニーが広がる。
頭の中ではこんな事ばかり考えていて、目の前にいる春花ちゃんを放置状態にしていた。
でもね、春花ちゃんは顔は可愛いけど会話が退屈なんだもん、もう放置でいいや。
それにしてもチーズとハンバーグは相性が良い、チーズはもともとは牛からの乳であり、ハンバーグの源もまた牛である。

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