帰りの電車の中で揺られているが、なんとも心地の良いものである。
これが開放感というものか、周りの乗客は楽しそうに何やら話をしたりしているけど、もうどうでも良い感じである。
うなだれながら両手でぶら下がるように握ったつり革の感触だけが僕を癒している、そんな気がした。
このまま思いっきり下に引っ張ってやりたいところだが、ぶちっと切れたらそれはそれで不味いので、あえて我慢をした。
駅へ到着し扉が開く、そして出発、その繰り返しが淡々と無機質に繰り返されていた。
その間、時間を忘れるがごとく、今日の春花ちゃんとの詰まらない下見の時間が頭をぐるぐると回って離れなかった。
お花見の下見の帰りの電車にて
Filed under ウォーキングサークルの妄想