リーマンが口を開く。
「そうそう、今日の月乃さんの案内は分かりやすかったですよ、よく来てらっしゃる方に案内をして貰うのが一番ですね」
デブも口を挟む
「うん、やっぱり常連さんだと、このようにオススメの料理も知っているわけだし」
ぶっちゃけ、どうでも良いのでメニューを眺める。
写真のナポリタンも、どうみても普通のナポリタンなのだが、窓の風景のせいか美味しそうに見え、店のデザインがいかに重要かを認識できる。
「でしょー、ぷにぷに通りは本当に好きな場所なんで、その良さを皆に知って貰おうと思って、百合さんに次回の活動場所はここが良いですって言ったら、快く承諾してくださったんです」
ワインもデザートワインを含め豊富に数があるが、帰りもウォーキングという名のサークル活動があるのでアルコールは控えたほうが良いか。
食べ終えるころにきたデザートは、オーガニックという自然のイメージに沿ってバームクーヘンである。
色合いが、クリーム色と言うよりは木をイメージしたブラウンであり、年輪をイメージした切り口が、より木の想像をかき立てる。
「おいしい!最初は、なーんだバームクーヘンかと思ったけど、おいしいねこれ。」
「美由さん、気に入っていただけて良かったです。ここのバームクーヘンは砂糖はほとんど使ってなくて甘みは強くないのですが、素材で勝負をしているので美味しいのですよ」
「じゃあ、食べても太りにくいって事っすね、お土産で買っていこうかな、ぐふふふふ」
「ちょっと、甘い甘くないは余りカロリーには関係がないのよ、でも素材で味を出しているってのは確かに良いわよね」
いつも通りオバサンが突っ込む。
「入り口付近のテイクアウトコーナーにもありましたね。私は個装のものをいくつか買っていくつもりです」
黒づくめもバームクーヘンが気に入った模様。
こうして一同、豆腐ハンバーグとバームクーヘンでお腹がいっぱいになり満足したところで店を出た。
そう言えば、メンバー同士の連絡に関しては、どうなった?