さてさて、店を出ての帰り道は駅を一直線目指すのみである。
すっかり暗くなっているなか、駅まで結構あるかなければならないが寒さは大勢で歩いているので、涼しいぐらいとなっている。
帰り道は見学しながらでなく、真っ先には駅までたどりつくことなので、あっと言う間に博物館まで通りすぎて広場の前である。
ギャルが楽しみそうに、はしゃぎながら聞いてきた。
「この広場でのイルミネーションってどうなんだろうね~」
「そりゃあ、こんだけ広くてしかも周りはビルの灯りもないし、純粋なイルミネーションの世界に身を投じることが出来るんじゃないのかな。月乃さぁ~ん、去年のイルミネーションはどうだったんですー?」
「人、人、人って感じで駅前や繁華街のイルミネーションと余り変わらなかったかな~。でも、平日の夜だったら空いていて楽しめると思うよ」
リーマンが思いだしたようにいう
「そうだ、ブログで見たことあるんですけど、辺り一面がブルー一色でしたよ」
夏なら祭りもあり人が多いだろうが、
広場のイルミネーションが始まればまた人も混んでくる
ぷにぷに通りそのものが、デートスポットが多いし、広場のイルミネーションでまったりとするのも良し、考えたらカップルには、もってこいの場所であろう。
やがて、どんどんと歩く速度が上がっていき図書館も通りすぎようとした。
ふとメンバー同士の連絡をいつ聞こうか悩んでいた、その時
後ろからデブの声が
「そうそう、百合さーん!ずっと何か聞き忘れたなと思っていたんすけど、他のメンバーとの連絡のやりとりの事を今日話してくれるんじゃなかったんすか?」
「あっ、すみませーん。すっかり忘れてました。他のメンバーとのやり方については6人とも是非したいと肯定的な意見だったんですよ。だからシンプルに6人に私と連絡しあっている各個人のメールアドレスを送るというのは、皆さんいかがですか~?」
全員満場一致で賛成となった。
どうせメールアドレスだし、お互いにメールをしたいというのもあったのだろう。
ぷにぷに駅に着き、解散となった。