リーマンの饒舌ふたたび

今回のウォーキングのポジションは先頭から、チビ女と黒づくめ、百合さんとリーマン、ギャルと僕、デブとオバサンとなった。
口惜しや、よりによってリーマンが百合さんの隣だなんて、でもよく考えてみれば前回のようにリーマンが僕の隣になるのも嫌だしギャルとはいえ若い女が隣なので、まあ最悪のパターンってわけでもなさそうだ。
後ろのデブとオバサンは前回と同じだが、二人とも特に気にしてはない様子。両方ともお調子ものだから誰とでもそれ相応に調子をあわせることが出来るのだろう。

それにしても、ただでさえぷにぷに駅の周辺は人口密度が高いのに加えて休日なので人が多い。
「すごーい人混みだねー」
「いやもう、まるで通勤ラッシュ時の駅の中みたいだよ」
「あはは、週末のクラブもこんな感じだよ」
「あっクラブに行くんだ、すごい」
「えっ、すごいかな」
「まあ、いったことないんで」
この際だ、今日はギャルとの会話でも楽しむか。

先頭の方ではチビ女がタブレットを覗きこみながら、あれこれと説明をしている。おすすめのコースとかを教えているのだろう。
で、肝心の目の前のリーマンはというと何やら普段の仕事の話をしている様子。
「残業が遅くまであるので、くたくた。そしてテレビを見る間もないんです」
「大変ですねー、そんな遅くまでお仕事をして、お体と大丈夫ですか?」
「それよく言われるんですけど、仕事は確かにキツイです、けどそれだけに、やりがいがあるんですよね。そうなると時間が経つのがあっという間で」

おいおい、百合さんが心配してリーマンが働く男ってものを語っちゃって。
なんか良い感じになってしまってるではないか~。

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Filed under ウォーキングサークルの妄想

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