リーマンがお花の話に、のってくる。

休憩所に戻ったところで座っている4人に聞いてみる。
「ただいまです。4人でタブレットを見てなんの会議をしてたんすか?」
「直政さんが、さっきのお花畑の花の説明をしてくれてたのよ、あっでも百合ちゃんは、とっくに知っているから、もしかして退屈だったかしら」
「いえいえ、お花は大好きだし話は何度聞いても飽きません。ていうか忘れっぽいので詳しい話は定期的に聞けた方が良いんです」
おっ、こういったチョットおどけた感じの百合さんも良いかも。あまり完璧なお嬢様だと、とっつきにくいし。

とリーマンが珍しく口を開く。
「沢山のお花の説明かー、いいかも知れない、これ」
「えっ、いいって、お仕事に使うのですか」
「はい。今度、会社で開催するイベントでお客さんに小冊を配布するのですが、なかなか女性のお客様が喜びそうなテーマが決まらなくて」
「あら、小冊ですか。たしかにお花の沢山のっている小冊なら女の人は喜ぶかも」

休憩所を発って展望台に向かって歩きだしてもリーマンと百合さんの話を続いている。

いつの間にかに、歩きの行列は、百合さんとリーマン、僕と黒づくめ、チビ女とギャル、デブとオバサンになっていた。
オーマイガッー。なんてことだ、またもや野郎の隣、しかもリーマンの時とおなじく口数の少ないタイプだ。
そして、さっきまで黙りだったリーマンは百合さんとトークを楽しげにしてるではないか。

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