何とか靴の会話でつなぎとめる

チョットだけ他の皆さんがたと話が出来たが、基本的にはリーマンが隣なので、沈黙が多くなってしまうというブルー。
そもそも会議やら商談やらでトークは日々鍛えあげられているのではないのだろうか。
それとも、普段は仕事で口を動かしっぱなしなので、休日ぐらいは黙ってウォーキングやその景色を楽しみたいとかだろうか。
いずれにせよ、こちら側だけ沈黙がつづくは、その上だんだんと砂利道が平面のコンクリート道に近くなって余計に誤魔化しが利かなくなってきた。

ジャッジャっという無機質なメロディーの音量がだんだん小さくなっていくにあたって、つまらなさも増してくる。あまりにも退屈なので、また話を掛けてみた。
「結構、歩きますねー。革靴とかでは歩きづらかったりしません?」
「ああ、これパッと見た感じはビジネス用の革靴なんですが、ウォーキングシューズなんです」
「えっ、そうなんですか。なにか素材が違うとかですか?」
「素材は革というよりはスポーツシューズのような繊維ですかね。通気性も良いですす、靴先は幅が広く出来てます、それに靴底には長距離歩行用のクッションも入っているので、けっこう快適ですよ」
「うわー、高機能ですね。高かったんじゃないですか?」
「いえいえ、スーパーで五千円ぐらいで買ったものです」
「スーパー?この辺に靴の品揃えの良い店ってありましtっけ」
「東ぽよぽよ駅の出たすぐそこの、東ぽよぽよスーパーですよ。あそこは靴だけではなくYシャツも安くて良いものが揃っているので、ちょくちょく通ってます」
「あーっ、ありますねースーパー。知ってはいたのですが未だ行ったことないんですよー。今度、僕もいってみようかなー」

まあ、これがリーマンでなくて、女の子なら案内してよーみたいにデートの口実が出来るのだが、まあ仕方がない。
それに少しは沈黙もなくなったことだし。
休憩所も見えてきた。

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Filed under ウォーキングサークルの妄想

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