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御代わりご飯の早食い

熱々のご飯を片手にテーブル席へと戻ると同時にその米を口の中へとかきこむ。
残りのチーズハンバーグと熱々の御代わりご飯と交互に次々と手早く口の中に入れては噛みの繰り返しである。
この無造作な繰り返しが実に事務的で、本来の食の楽しみである味わうということとは掛け離れたものがある。

今思えば、春花ちゃんを誘わなければ良かった、一人なら時間を気兼ねすることなく、ゆっくり出来たものを。
まあこうなった以上は後悔しても仕方ない。
一方、春花ちゃんは目の前の焼き魚定食は綺麗にたいらげて、お茶をゆっくり飲んでいた。

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即効で御代わり用の炊飯ジャーや駆け寄る

まあ、どの道チーズハンバーグの冷めの待ち時間で同時に冷めていてくれたので、さくさくと食べることが出来た。
その後、即効で御代わり用の炊飯ジャーや駆け寄る、蓋を開けたと同時に目の前が湯気で曇る。
杓文字を片手に米をすくい上げにいくと湯気の熱気が右手の指に群がってきた。
熱い、この湯気の熱さは何なんだ、でもこの湯気の熱さがあるからこそ美味しいお米の風味が楽しめるというものだ。

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チーズハンバーグの横にあるキャロットとポテトとアスパラガス

主役であるチーズハンバーグは半分以上堪能した、目の前の春花ちゃんの焼き魚も大半は食べ終えている。
今度は脇役であるキャロットとポテトとアスパラガス、キャロットなんざ心の中で言ってしまったが人参をキャロットということは殆どないであろう。
それに比べてポテトはよく言う言葉だ、アスパラガスは和名すらあるのか分からん。
ポテトとアスパラガスはいつも、定食屋の鉄板には出てくる定番メニューである、そしてキャロットもだ。
しかしキャロットは甘くそして橙色という点では少々目立つかもしれない。
それなのに脇役なので、もったいない。
人参はなかなか主役としての登場は少ないが、カレーではほぼ主役の座を担っているのではないのだろうか?と口の中でその甘さを噛み締めながら思っていた。
目の前の春花ちゃんに言ったら反応するのかなあとも考えたが、言うのはよしておいた。

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再びチーズハンバーグを口の中に

そして再びチーズハンバーグを口の中に放り込む。
さきほどの株の漬物でのさっぱり感覚が一気に吹き飛び、肉とチーズのジューシーなハーモニーが広がる。
頭の中ではこんな事ばかり考えていて、目の前にいる春花ちゃんを放置状態にしていた。
でもね、春花ちゃんは顔は可愛いけど会話が退屈なんだもん、もう放置でいいや。
それにしてもチーズとハンバーグは相性が良い、チーズはもともとは牛からの乳であり、ハンバーグの源もまた牛である。

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株の漬物から手をつける。

こうなったら作戦を変更する。
最初に漬物から手を出すことにしよう。
本来、食というものは生命の維持のためにとるものであり、舌の快楽は二の次である。
健康食である漬物を真っ先に口に放り込もう、ここにある漬物は株の漬物である。
流行の塩麹の風味が口内に広がる、口内の世界はさっぱりとしている。
その口内の世界に脂ぎったチーズハンバーグを放り込むのに抵抗が出てくる。
でもチーズハンバーグは冷めると不味くなる、少々熱いなと感じぐるぐらいが一番美味しいのである。

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ハンバーグという挽肉の要塞がチーズを冷めから守っている

こちらも、どんどんと食べなければ。
一番最初に口に運んだチーズハンバーグは熱かった、ハンバーグ自体も熱いが中に入っているチーズが激熱である。
口直しに麦茶を飲み、舌の先の熱くなった部分を冷やす。
何気にチーズハンバーグ定食のボタンを押したのだが、迂闊であった。
中のチーズの熱さまで計算をしていなかった、そしてこのハンバーグという挽肉の要塞がチーズを冷めから守っている。
これは仕方のない事だ、とろみのあるスープのように、こういった冷めにくいメニューはあるものだ。
しかし、何故気づかなかったのだ、一人でならいいが連れがこの後に用事があるかもしれないというのに。

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チーズハンバーグ定食がやってくる

そして実際は短いであろうが、長く感じた待ち時間。
やっとのことで、チーズハンバーグ定食がやってきた。
春花ちゃんの焼き魚定食もある。
2人同時に作って持ってきたのだろうか、まあそんな事はどうでもよい。
「きたね、じゃあ食べようか」
「はい」
春花ちゃんは丁寧に焼き魚の骨を取り始めている、魚料理を食べ慣れるているのだろうか。
器用な手さばきで次々と小骨が外されていく。
お酒といい、意外な面が多いように感じる。

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お酒を飲まないので話題の引き出しがない

お酒の話へと展開を持っていったまでは、良かったがお酒はまったく飲まないので話題の引き出しがない。
自分で流れをお酒の話にもってきて、これである。
と思っていたら店員がチーズハンバーグ定食をもって歩いてきた。
早い、助かった!
と思ったがやはり、他の客へのものらしく、あっさりと通り過ぎていった。

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以外にもお酒が飲めるようだ

食事が届くまで間を持たせるために、話かけてみた
「どうだった、今日の下見は」
「沢山、桜が見れました」
「そうだよね、今度は会社の皆とかあ~、お酒とか飲めるっけ?」
「はい、普通ぐらいなら飲めますよ」
ちょっと意外である。全然飲めませんと返ってくると思っていた。
「えっ、そうなんだ。日本酒とか?」
「日本酒もの飲ますよ、あとはチューハイとか」
「へえっ~、飲めないから羨ましいなあ~」

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テーブル席へ案内される

店内に入ると客席は空いており、ほっとする。
食券販売機に千円札が吸い込まれいく、もっとメニューに悩みたかったが待たせるのも何なので適当にチーズハンバーグ定食のボタンを押す。
正直言えば、何でもよいと言えば何でも良かった。
春花ちゃんは焼き魚定食を押したようだ。

店員がやってくる。
2名の禁煙ということを伝えてテーブル席へ案内される。

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