「皆さん、ついに今回の目的地、そして打ち上げの場所につきました!もうお腹がペッコペコですよね~、霧人さん」
「はっはっは、もう30キロ軽くなった気分っすよ」
「半日足らずで30キロってアンタ、どう見ても3キロでも痩せてないわよ」
相変わらず、オバサンの突っ込みも冴えている。
ガラス張りの壁で、暖房のきいた店内にいながら、オープンテラスで食べているような感覚を楽しめる。
昼間であれば、さぞかし広大な緑が眺めれるだろう。
夕日も、すっかりと沈み暗くなっているが、もうじきイルミネーションが取り付けれられるので、さぞかしキラキラな光景になるであろう。
メニューを見ているとオーガニックというから、すっかり和食の素朴なバージョンかと思っていたが、イタリアンもあり、コーヒーも有機栽培の素材から出来ているようだ。
「うわー、選り取り見取りっすね」
「今回は、あらかじめ基本的なメニューを予約してました、あとは各個人の好みに合わせてサブメニューを頼んでください、ねえ月乃さん」
「はい、週末に8人で一斉にきて色々な注文をしまくると、さすがに料理人さんが大変でしょ、私もここのお得意さまなので美味しいものを一括注文で割り引きって方法を提案させて貰ったのですよ」
「ぜひ、本日のぷにぷに通りでの、私の案内っぷりの感想を!」
とそのとき、全員分のメインメニューが届いた。