「いよいよ、つきましたねー、ここからBの5エリアに移動しまーす」
そう、ドームについてからも、さらに移動があり、Bの5エリアは2階となる。
「エスカレーターがずいぶんと長いねー」
ギャルが見上げている。
「でも、エスカレーターが長いと遊園地の乗り物に乗っている用で楽しくなるじゃん」
チビ女がはしゃぐ。
イベント会場入り口には、メイド姿のウェイトレスさん達が大勢並んでいて、目の保養になる光景である。
男性陣も思わず、顔がほころんでくるが、余り油断すると女性陣の機嫌を損ねるので、興味のない振りをする。
中に入ると、そこら中から料理の匂いが漂ってくる、ちょうどお腹が空いてきたころなので、腹の虫が今にも鳴きたがっている。
「皆さーん、えーっと、これからどうしましょうか?」
「見渡す限り真二さんは居ないっすね、お腹が空いたので早速何か食べてみませんか」
デブは嬉しそうだ。
「そうしましょうよー、もうお腹ペコペコだしー、オードブルなら真二さんに会う前でも全然良いでしょー」
ギャルも嬉しそうだ。
こうして、パイ系のものが載せてあるテーブルに一同は向かった。
コック姿の料理人が目の前で作る光景が、料理の新鮮味を際立てている。