Category Archives: ウォーキングサークルの妄想

ぷにぷに通りに入る

やがて、ぷにぷに駅の周辺から、結構離れてぷにぷに通りの入り口へと着く。
ようこそ!ぷにぷに通りへ!!
の大きな垂れ幕式の看板が風に揺れ日光を反射している。
この反射感がいかにもアウトドア派の娯楽への入り口だと物語っているようだ。
看板をそのまま通り抜け、いよいよぷにぷに通りの中へ。

ガイド気分のチビ女がが案内する。
「みんなー、ぷよぷよ通りです。ときどき時間がある時に気晴らしにここに遊びに来ますけど、いつきても良いものです」

右と左の両方から生えている木がとにかくデカい。
葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。とにかく葉っぱが大きな屋根と化して覆い被さっているイメージだ。
天然のパラソル、いやトンネルのようにすら思えてくる。
それにしても、心地よい。
自然のヒーリング効果というのか、森林浴というものにも興味が出てくる、そんな空間が都会の中にもあった。

そしてこのヒーリング効果のある天然の通りには木造の店が点々とある。
木造の建物というのは落ちつける暖かみがある、それに木目という素晴らしいデザイン付きだ。
現代社会では、すっかり少なくなってしまった。
それだけに触れる機会があるときに触れておきたいものだ。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

リーマンの饒舌ふたたび

今回のウォーキングのポジションは先頭から、チビ女と黒づくめ、百合さんとリーマン、ギャルと僕、デブとオバサンとなった。
口惜しや、よりによってリーマンが百合さんの隣だなんて、でもよく考えてみれば前回のようにリーマンが僕の隣になるのも嫌だしギャルとはいえ若い女が隣なので、まあ最悪のパターンってわけでもなさそうだ。
後ろのデブとオバサンは前回と同じだが、二人とも特に気にしてはない様子。両方ともお調子ものだから誰とでもそれ相応に調子をあわせることが出来るのだろう。

それにしても、ただでさえぷにぷに駅の周辺は人口密度が高いのに加えて休日なので人が多い。
「すごーい人混みだねー」
「いやもう、まるで通勤ラッシュ時の駅の中みたいだよ」
「あはは、週末のクラブもこんな感じだよ」
「あっクラブに行くんだ、すごい」
「えっ、すごいかな」
「まあ、いったことないんで」
この際だ、今日はギャルとの会話でも楽しむか。

先頭の方ではチビ女がタブレットを覗きこみながら、あれこれと説明をしている。おすすめのコースとかを教えているのだろう。
で、肝心の目の前のリーマンはというと何やら普段の仕事の話をしている様子。
「残業が遅くまであるので、くたくた。そしてテレビを見る間もないんです」
「大変ですねー、そんな遅くまでお仕事をして、お体と大丈夫ですか?」
「それよく言われるんですけど、仕事は確かにキツイです、けどそれだけに、やりがいがあるんですよね。そうなると時間が経つのがあっという間で」

おいおい、百合さんが心配してリーマンが働く男ってものを語っちゃって。
なんか良い感じになってしまってるではないか~。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

リーマンのスピード、ハヤブサの如き

さあ出発である、今日はぷにぷに通りの大自然・・・という程ではないが、都会のなかの自然を味あうぞー。

「ぷにぷに通りは、たまに来るのですけど、皆でわいわいがやがやするも良さげだと思ってるんですよ」
「あら、月乃さん詳しそうですねー、なんでしたらガイドしてみますか?」
「えっ、わたしがですか。うわー、一回やってみたかったんですよー」
「皆さーん、というわけで今回は月乃さんが案内役となりまーす」
「うーん、でもちょっと緊張するー。わたしが、きょどりはじめたら百合さん助けてねー」
「大丈夫ですよ、わたしも出来るだけサポートしますから」
というわけで、今回はチビ女が先頭になった、となりにはタブレットをもった黒づくめがいる。
サポート役にまわるためかチビ女の真後ろには百合さんが、とその時!リーマンがハヤブサの如きのスピードで黒づくめの真後ろに張り付いた。
否、百合さん隣。
やられた、とにかくやられた!としか言葉が思い浮かばない。よく考えればチビ女が百合さんの代わりに案内役をする時点で百合さんの隣になるチャンスがあったはずだ。
リーマンはそれをいち早く察知し獲物を狩りとるハヤブサと化したのだろう。気づくのが一歩遅かった、その一歩の差が百合さんの隣になれるかの差だった。大きい、余りにも大きいこの一歩の差。俺は相変わらずスーツを着ているリーマンの背中をぼーっと眺めていた。
「早いもの勝ちだよ~ん」と背中が語っている。
何てことだと落胆していたら、その様子を不思議そうな顔でギャルが話かけてきた。
「ん、どうかしたの?」
「えっ、いやその今日は月乃さんが案内してくれるんだなーと思って」
「そうねー、月乃ちゃんはよくこの通りに遊びにくるみたいだから、しっかり案内してくれそうじゃない」
「うん、それもそうだね」
ふうー、何とか冷静なふりを出来た。まさかリーマンが百合さんの隣にマッハな速度で張り付いたので地団太踏みたかったですなんて言えないし。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

二回目のサークル活動の集合

ぷにぷに駅前へ着く。
すでに百合さんと黒づくめ、リーマンとギャルがいた。

「こんちはーっす!」
「あら、こんにちは」
「いま、4人ですか?あと3人待ちですね」
「はいそうです、もうじき来るかと思います」
「いやー、しかし今日も晴天で良かったです、天気予報では雨の確率がゼロパーセントだったもので」
「そうなんですよ、ウォーキングがサークルの内容だけに天気予報にはいつも気を使ってます。曇りぐらいなら未だしも、雨天の場合は中止か食事で会談だけってことにもなりますので」
「ああ、なるほど。でも皆で会談か~それも悪くはないけど、やっぱ歩きたいですもんねー」
とりあえず百合さんと挨拶がてら会話、話せるときに話しておこかないとね。

とその時、オバサンがやってきた。
「どうも、こんにちは」
「久子さん、こんにちは」
「今日は、ぷにぷに通りですって、自然を楽しめるみたいだから楽しみにしていたのよ、天気予報の方も晴れですって」
「そうなんですよー、お店のほうも楽しく選ばせてもらいました」
「へえー、どんな店なの?」
「それは後でのお楽しみです」
そういえば店を知ることも一つの目的であった。いずれにせよ楽しみである。
そしてチビ女が来る。
「こんにちはー、あーっやっと着いたー」
「月乃さん、こんにちは」
続きざまにデブが到着。
「すみませーん、おまたせしました」
「霧人さん、お待ちしておりましたわ」
「いやー寝坊しちゃって、皆さんも既にお着きのようで。待たせちゃいました?」
「いえいえ皆さんも大体今ぐらいにきたばかりなのですよ」
「そうっすか、焦りましたよ目覚まし時計が鳴ってとめて、寒いからもう少し布団でゆっくりしてようかなと思ったら何と昼間の十二時ピッタリ!」
「二度寝ですね~、でも寒いから布団から出たくないのは、よーく分かります」

一同がどっと笑う。
こうして第二回目のサークル活動が始まった。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

二回目のサークル活動日の朝

今日は、12月1日である、そう二回目のサークル活動日である。
緊張して寝れないかと思いきや、いがいにぐっすりと寝れた。
家の近くにあるファミレスにはいる、目玉焼きの朝食セットを頼んだ。ぷにぷに駅前へは午後一時に待ち合わせで、活動後の打ち上げは午後五時過ぎあたりに店に入る予定とのことだ。はっきり言って何かを胃の中に入れなければ、結構しんどいであろう。
朝食セットが届いた、見た目もなかなか旨そうで、目玉焼きとベーコンの香ばしい匂いと暖かいご飯の匂いが混じりあい、それが食欲をそそる。やはり朝は目玉焼きがしっくりくる。

そして、ミル付きの容器で挽きたての黒胡椒を目玉焼きとベーコンにかけるのも食事前の楽しみであろう。
スマートフォンで天気予報やメールをチェックしながら食べるのも休日の朝ならではだ。
天気予報は午後の降水確率はゼロパーセントである、メールも商品などの宣伝メールばかりで特に気になる新着はない。
そうこうしているうちに、ふつうに食べおわった。
ホットコーヒーを飲みながら、今日のことを考えていた。
参加予定では前回の6人の全員がくるらしい、こなかった1名については、おそらくこれないであろうとのこと。
7人目は少し気にはなるが、この調子だと幽霊部員というか結局は一度も来ないままのような気もする。

まあ、それは良いとして一番気になっていたのは歩くときの列だ。またリーマンの隣なんて、さっぱり御免である。百合さんは、どうしても管理人コンビで先頭になるだろう、オバサンは男よりはマシだが、自分と同年代ぐらいでなければ意味がない。となるとチビ女かギャルの隣を狙いたいのが本音である。
チビ女はデブが狙いそうなので取り合いとなるだろう、とすると競争率ってわけではないがギャルが無難か。
でもギャルとの共通も話題なんてなさそうなんだよな~。
自分がお兄系やらギャル男やらチャラ男とかなら話があう部分があるのだろうけれど、至って普通というかどちらかというとオタクに近い。
よくよく考えてみたら、ああ我ながらツマラン退屈な男だ思った。
スマートフォンで試しにお兄系のファッションを検索してみた、ギャルとの話題のきっかけになるかもしれん。

そうこうしている間に十二時近くになった、そろそろ店を出るか。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

配られたノートの表紙が紅葉

職場でノートが配られた。
このように、たまに文房具やらカレンダーが配られる。
ノートの表紙には紅く美しい紅葉が、ところ狭しとばかりに溢れんばかりに写っている。

そして12月1日も近くなったころだ、ぷにぷに通りでの活動が楽しみである。

ふとおもったのだが、最近は紅葉に関することが多くなっている気がする。

気になる、半分ゲームですが現実にもというサークルの特長の部分が。
いま思えば初回の活動での目的が、紅葉の木のもとで集合写真を撮ることだった。
そう、その紅葉が絵となり現実に少しだけ反映している?いやまさか考えすぎだろうな、だいたい秋であれば紅葉の写真なんて色んな箇所に使われるだろうし、初回の活動をおえてみた夢なんて、写真の景色とかが印象にのこっていて夢にあらわれただけだ。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

12月1日のサークル活動について届く

初回サークルから、だいぶ日にちが経過したとき百合さんからアンケート結果の返信が届いた。
内容は次回の日程は12月1日となり、待ち合わせ場所はぷにぷに駅前でコースはぷにぷに通り、メンバー同士の連絡については次回の活動にて発表するとのことだ。

ぷにぷに通りといえば、緑が多く自然を楽しめることで知られている。そして、自然にとけこむようにお洒落な飲食店がところどころにある。
実はお洒落な飲食店に行きたいという返信が多かったそうだ、これは次回が楽しみだ。
で、さっそく昨日のアンケートメールの返信をした

件名:
サークルの活動予定の希望について

本文:
こんにちは、先日のサークル活動の管理のほう大変お疲れさまでした。
おかげさまで楽しくウォーキングをできました!
えっとアンケートに関してですが、
11月24日か12月1日については、どちらでも構いません。
コースなんですが、美味しい食事ができたりお洒落な飲食店を知ることができるコースだと嬉しいです。ファミレスも悪くはないのですが、やはりそういう店だと楽しみが増えるかなーなんて思ったりもします。
メンバー同士の連絡ですが、個人的には是非ともしたいと思っています。
では、次回のサークル活動のほう、楽しみにしております。

以上の内容で返信をしておいた。

ふと、思ったのだが以前にメールの案内でもあった半分がゲーム空間ってどういうことだろうか?
そもそも現実に反映される部分もとも書かれていたけど、どんな意味だろう?

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

サークル活動のアンケートメールが届く

百合さんからメールが届いた。

件名:
今後のサークルの活動予定について

本文:
先日は、2013年冬期の初回のサークル活動たいへんおつかれさまでした。
初回から、かなり歩きまわったので、その後はいかがでしょうか?
紅葉の木の目的まで歩くことが出来て、打ち上げでは皆さん楽しそうに会話をなさっていたの、活動はすごく良かったものではと思っています。

さて、さっそくですが今後の活動予定についてです。
真二さんのイベントの12月22日に関しては打ち上げの段階ではメンバー6人が賛成をしたので、活動の予定とさせていただいております。
ここからはアンケートとなりますが、12月22日の間として11月24日か12月1日に活動をしようかと思いますので、どちらの方が都合が良いかを決めていただければと思います、その他にもコースに関しての何かご希望があれば、それも書き加えていただければと思います。なお、とある他のメンバーさんからの提案ですが、管理人のみではなくメンバー同士でも連絡できればなというのをいただきました。まずは賛成かどうかのことをお聞かせいただければと思います。

サークル管理人
百合より

要は、都合の良い日とコースの希望、メンバー同士のやり取りについての3点を答えれば良いわけか。
まあ、明日ぐらいまでに考えておけば良いか。

なにげにポストをチェックすると、地域紙にぽよぽよ公園の例の紅葉の木の写真が一面に掲載されていた。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

そして、平日へ。

こうして、初回ウォーキングは無事におわり、その日の夜はぐっすりと眠れた。
普段は、なかなか寝付きが悪いのにバタンキューってやつだ。
さらに夢も普段はみないのだが、その日の夢は妙に紅葉ががきらめく様子の夢をみた。

そして、朝。
昨日の疲れは足に少し残っているものの筋肉痛になるほどではなかった。
それに歩いたおかげで何かがスッキリとしている、肉体的にも精神的にもだ。

こうして、いつも通り通勤電車に乗った。
そして考え込んだ、昨日のことを。
百合さんと黒づくめの2人も個性的だが、メンバーの6人も個性的であった。特に印象にのこったのがリーマン、まじめそうな顔をして、かなりしたたかである。
おそらく色んなサークルに参加をして、イベントの話などをして誘っているのだろう。
飲食店関連の情報が豊富ということは大きな武器だ。
もっとも武器は飲食店関連の情報だけではない、自分の得意分野を延長線上とすれば良いのではなかろうか。
得意分野ってなんだ?ゲームは得意だが、それでどう誘うのだろうか、その女の子がゲームが好きなら話はあうのだろうが、いかんせん母数が少ない。
あとは、昨日の活動のお花畑であったようにスケッチのちょっとした基礎か。スケッチしようぜ!なんて気軽に言えるわけでもない。たいして親しくもないのにいきなりモデルになってなんても言えるわけないし。
ただ、今思えばウォーキングサークルでの活動の結果は武器になりそうだ。たとえば「紅葉の綺麗な木があるんだけど、散歩がてらに見に行こうよ」とか「美味しい和食の店をあるんだ」とかウォーキング活動で見つけたものを材料とすれば良さそうだ。
百合さんに頼んでみようかな、美味しい店を知ることが出来るウォーキングコースでお願いしますとか。

職場への行きと帰りの電車でこんなことばかり考えていた。

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想

打ち上げが終わり、12月22日の日曜日の予定が決まる

6人の感想が言い終わったあとで、デブが思いだしたように声をあげる。
「そーいや、真二さんのイベントのことをもう少し聞きたいなー」
「うんうん、わたしももう少し聞きたーい」
チビ女も乗り気だ。
「わかりました、まずイベントの目的は当社の展開するフランス料理チェーン店のことをもっと、よく知ってもらおうというものです。ほどんどが各メニューを少量づつ小分けにして試食してもらうのがメインです。そのほかには素材の説や新メニューの発表もありますよ」
「さきほど百合さんがコピーなされたものにも乗っている通り、12月22日の日曜日となります。なおチョット早めのクリスマス企画も含めておりサンタからのプレゼントもありますよ」
「わおっ、太っ腹!」
「アンタのおなかも、なかなか太いけどね」
ウオーキング中に出来た漫才コンビに一同、どっと笑う。

「で、こんなかで12月22日が空いている人って何人ぐらいいるの?」
しかし、食い物のことがからむとデブは饒舌である。
そこに百合さんの提案が挟まれた
「皆さん12月22日のサークル活動ですが、午前中は通常通りのウォーキングで、午後は真二さんのところへイベント参加というのは、いかがですかー?」

一同が口をそろえる
「さんせーい!」

Leave a Comment

Filed under ウォーキングサークルの妄想