Category Archives: ウォーキングサークルの妄想

初回での記念撮影を思い出す。

紅葉も目立ち、その周りで写真を撮っている人たちも多い。
初回での活動の紅葉での記念撮影が脳裏をよぎった、撮影そのものというよりは、その後の出来事で紅葉に関することが多くなったからだ。
季節が、ちょうど紅葉の季節だったし考えすぎかなと思ったその時、前方から会話が聞こえてきた。
「先週、デパートで買い物をしたとき福引き券をもらった、福引きをひいたんですよ、その時に紅葉の柄が入ったハンカチをゲットしたんです。もしかして、さきほどの雑貨店に同じものがあるかもと思って探したのですが、あそこの店にはなかったようですね。」
「あらそうでしたの、紅葉でなくて、普通の緑色の葉の柄がはいったハンカチなら見かけましたけどね~」
えっ、リーマンも紅葉に関することか。
いや、でも考え過ぎだろう、よくある事だ。

考えを遮るように、即席ガイドの案内が聞こえてきた。
「さきほどの店は、もともと駅構内ビルの中にあったのですけど、自然素材のものを扱っているという事と、ぷにぷに通りにもっと店が増えればということで移転したんですよねえ。店内の拡大というのもありますが。」

「あーっ、やっぱりそうだったんだー。随分前の話になるんだけど、たしか駅にも同じような所を見かけたなと思っていたのよ」
オバサンのいう随分前ってのも、どれくらい前のことかは見当が付かないが、少なくても5、6年以上は前なのだろう。

紅葉の中を通り抜けると、川が見えてきた。

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ぷにぷに自然雑貨店

ぷにぷに通りカフェから樹木に囲まれて落ち葉の道を15分ほど歩いたところ雑貨店らしきところが見えた。

「ぷにぷに通り自然雑貨店に到着~、中に入り人います?私はいつも来ているので、ここで待ってます。」
「では、私も外で待ってましょう。タブレットで少し作業がありますし」
「俺も雑貨には特に興味ないや」

との事なのでチビ女、黒づくめ、デブを残して、店のなかへ。

天井からぶら下がっている大きな裸電球に照らされている、自然素材の商品の数々。
それらは、木目のはいった棚の中のシルクのテーブルクロスの上に置かれていた。

リーマンはハンカチを物色している、ただ綿100パーセントのハンカチはコンビニでもあるぞ?というツッコミはあえてしなかった。

オーガニック石鹸が所狭しと並べられている。
風呂用と台所用、そして洗濯用の石鹸もあり、さらに種類も豊富でギャルも嬉しそうだ。
「これはミントの香りか~、どれにしようかな。百合さんは何か買うの?」
「わたしは、こちらの無香料の洗顔用石鹸を買いますわ」
確かに石鹸の一つや二つなら、荷物も嵩張らないのでウォーキングの邪魔にはならなさそうだ、オバサンも台所用の石鹸を購入していた。

三人を外で待たしてあることもあり、早めに店を出た。
僕は購入は何もしなかったが、オーガニックな店についての情報を得ただけでも会話の引き出しが増えたので良しとする。肌に優しい石鹸のネタは女の子が喜びそうだ。

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ぷにぷに通りカフェ

パン屋さん、いやテーブルもありコーヒーも用意されているのでパン屋兼カフェといったところか、ここもかなりの広さだ。

「当初はオープンカフェにする予定だったそうですが、プニプニ通りだと建物が少ないので、雨が降ったり冬の時期の寒さのことを考えて、ごらんの通り全席が屋内となってますよー」

なるほど今まで他にも、ちらほら店があったがオープンテラス形式が多かった。
晴れた日は緑の樹木の中で、のびのびと自然のなかで、くつろぐのも悪くはないが、いつも晴れるとは限らないし。こういった完全な屋内形式で大きな場所も必要であろう。

「なんか美味しそうなサンドイッチがいっぱいあるねー」
オバサンが、まじまじと見る。

「この、かつサンドやべえー、肉が分厚い!」
デブが目を輝かせている。
って共食いかよと思ったのは僕だけではないはず。

「そうなんです、ここにはよく来ますがサンドイッチに特に力を入れているようです、おすすめはイチゴクリームサンドですー」

「照り焼きマヨネーズチキンサンドがボリュームがあり旨そうですな」
黒づくめも腹が減ったのだろう。

「このホットドックもボリュームがあるわね」
ギャルもあれこれ見ている。

なんかこう暖かいコーヒーを飲みながら食べたくなってきた。
サンドイッチは、たまに食べるがホットドックは、それと比べたら食べる機会がこれまた少ない。

食事については、打ち上げのお楽しみまでとっておくことに。
ぷにぷに通りに関しては、まずは博物館のカフェのウェイトレスさんとの会話が優先。
だが、その次にでも図書館に行ったついでにも寄るか。

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ぷにぷに通り博物館

広場を通り抜けて、まっすぐ歩いていくと博物館がある。
当たり前のように、そのまま中に入るメンバー達。
見回したところ展示室と端にあるカフェみとなっているが、やたらに広い。

何回か立ち寄っている即席ガイドが説明する。
「見てのとおり、映像室や記念品の売店とかもなく、とてもシンプルで分かりやすい造りです、どうします?」
ちょっと間があきリーマンがこたえる。
「興味深いですね、ぐるりと一周しましょうか」
ちょっとカフェにいるウェイトレスさんが気になったが、今はサークル活動中なので展示物の観察が優先か、今度ひとりで来たときにでもウェイトレスさんに話しかけて、あわよくば仲良くなりたいものだ。

ぷにぷに通り周辺の店の情報やその歴史が淡々と展示されていた。
僕、リーマン、オバサン、黒づくめは興味津々で観てまわっていたが、あとのメンバーは簡単に確認する程度だった。

もっとも僕が展示物を覚えておきたかったのは、次に来た
ときにウェイトレスさんとの会話のネタにするためだが。
そう会話の引き出しは多いに越したことはない。

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ぷにぷに通り広場

広場につく。とにかく、だだっ広い広場である。
こんだけ広くても草むらにベンチが散らばっていているだけだ。

「この広場では、フリーマーケット、お祭り、コンサートなどの催し物がよく開催されます。」

「今日は、とくにイベントはない様子だねえ」
オバサンが少し残念そうに言った。

「でも、これからの時期はクリスマスにかけてイルミネーションがとなりますよ~」

そう、もうじきクリスマスという恋愛至上主義的な一大イベントがある。
独り身のものからすればね、ここは日本ですよ?キリスト様の誕生日なんざ関係ありませーん!と叫びたくなる。

デブがぼやく
「今年のサンタクロースはなにをくれるだろう」
おいおい、そこは彼女へのプレゼントで悩むところだろうが、といってもコイツに彼女がいる可能性は10パーセント未満だろう。

ギャルも応じる
「ねー、サンタさんのプレゼント楽しみだよねー」
無邪気に合わせちゃっているけど、コイツに彼氏がいる可能性は90パーセント以上だろう。

ところで肝心の百合さんは予定があるのだろうか?目の前の方に全神経を集中させたが百合さんもリーマンも特に何も喋ってはない様子である。

こんな感じで広場を通り抜けていった。

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ぷにぷに通り図書館

ぷにぷに通りにある建物は木造が多いが、そうでないのもある。
例えばいま目の前にある、図書館だ。
その大きさはまるで要塞を思わせる風貌であった。

オバサンがぽつりとつぶやく
「図書館にしては、なんだか変に迫力があるわね」

即席ガイドが続いて説明をする
「かなり大きいですが中身そのものは、至って普通の公営の図書館ですよ~。今回は本を探すわけではないので、ここに関しては外観を見ておわりですかね。」

ギャルが一言感想を述べる
「こんだけの樹木に覆われたなか、ぽつんと大きなコンクリートの建物だもんね~」

たしかに大きなビルが並ぶなかに、この図書館があっても違和感がないが、樹木のなかにあるのでは余計に目立つ。
以前、図書館を各地域ごとに色々検索をかけたが、このぷにぷに通り図書館のその蔵書数は、この界隈ではトップレベルの規模だ。

リーマンが締めの説明をしだした。
「ぷにぷに駅自体が多くの路線が通ってます、サラリーマンや学生もよくこの図書館を利用するみたいですよ」

なるほどね、まあここに関しては時間が余ったときにでも、暇つぶしによってみようかな。
さて、もう少し先には広場がありそうだ。

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自然をモチーフとした絵看板

横に長い絵看板がある。
とにかく長くずーっと続いているのかと思えるほどだ。

「ちょうど絵が並んでますので、見ながらゆっくり歩きましょう」
即席ガイドも案内になれた様子である。

江戸時代の浮世絵を思わせる筆づかいで松、竹、梅や桜や杉といった樹木、黄揚羽や紋白蝶にテントウ虫やカブト虫といった昆虫、燕や雀や鷹といった鳥類、あとは富士山などなど自然を連想させる浮世絵がずらりと並んで続いている。
「うわー綺麗な書き方だねー」
ギャルがまじまじと眺めながら関心している様子だ。
「たしかに、この環境かでこんな絵をおかれると見とれちゃうよな、特に鷹が格好良いや」
「わたし、この竹が好きー」
「竹とは、また渋いねー。てっきり桜か黄揚羽というと思ったよ」
「でもこの竹の存在感が気にいったんだもん」

葉っぱのパラソルから少し洩れる日差しを受けている浮世絵風の絵看板は幻想的すら覚えるほどだ。
8人全員が、絵看板とまじまじと見ながら進んでいった。

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つづく、赤味と茶色味の落ち葉の道。

気をとりなおして、さらに進む。
前回の、ぽよぽよ公園での落ち葉の道と同じように、落ち葉の道がくり広げられていた。

踏まれるごとに聞き心地のよい音が入ってくる、歩くごとに季節を感じ、無理に誰かと喋らなくても気まずくなりにくい。落ち葉の続く道は見ているだけでも楽しい、それ自体が巨大な絵のようだ。

「落ち葉が一面に続いているね、それだけで楽しくならない?」
まあ、いまは前回のリーマンと違ってギャルの隣である、こんな感じで気さくに話をかけることができる。
「ねー、この上で寝っころびたくなっちゃう」
ギャルも気ままに返事をしてくれる。

「おいおい、この上で寝っころぶって、でもこの上で昼寝をしたくなる気持ちは分かるかも」
「でしょー、だった暖かそうなんだもん」
なかなか頷ける発想だ、赤味と茶色味、たまに黄色味が妙に暖かさを連想させる。
さらに下にある土とあわせて軽いクッションの役割をしているので、コンクリートと違い足の裏からの大地への踏み心地が柔らかく、健康にも良さそうな雰囲気だ。

落ち葉ってのは、この時期のウォーキングの醍醐味のように思えてくる。

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一軒目、ぷにぷに天然水のお店

一軒目の店が見えてきた。
木造の店構えで看板には、ぷにぷに天然水のお店と書かれ

休日だけにあって、カップルや家族連れとか人が多い、ただ先ほどの駅周辺のように狭くはない、人口密度としては適度に散らばっている。
それは、ぷにぷに通りは自然がテーマとなっているだけに道幅そのものが広大だからである。

一軒目の店が見えてきた。
木造の店構えで看板には、ぷにぷに天然水のお店と書かれている。
「たしかに、ここって自然が多いけど、天然水なんてとれるのかな?」
「井戸があるんじゃない?」
すると即席ガイドの声がとどく「天然水の店どうしますー」オバサンが答える「入るだけ入ってみれば、いいんじゃない。めぼしい物がなければ、すぐ出ればいいだけだし」
まあ、ごもっともな意見である、こちらとしても内心は一つでも多くの店を知りたかったので横やりを入れてみた「まあせっかく、ぷにぷに通りに来ているのだから一通り入るだけ入ってみませんか?駄目であれば久子さんの言うとおり出ればいいだけですし」
即席ガイドから返答がくる
「そうですね、あまり来ない人もいるし一通り入ってみましょう、いい機会ですし」
さっそく、ぷにぷに天然水のお店に入店・・・って、狭い。先客のカップルの2人に加えて我々の8人で10人、正確には店員のオジサンを含めて11人である。
軽く混雑している電車状態、さっきまでのぷにぷに駅前のようだ。
あるのは天然水のペットボトルが500ミリリットル、1000ミリリットル、1.5リットル、2リットルとサイズだけ違って中身が一緒なのがずらりと並んでいるだけである。

ここに8人が雁首そろえて居たところで、間が持たない。
皆まだ喉が渇いているわけでもないので、さっさと出ることに。

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ギャルの襟ぐり

ぷにぷに通りの入り口をすぎ、自然への味わいの期待を感じたところで、再びギャルとの会話に戻る。
「クラブ行ったことないんだー、楽しいよー」
「そっかあ、でもクラブって昼間とかやっていないんだよね、夜中から明け方まででしょ?そこが生活のリズムや予定に関してネックになってどうしても」
「よくオールしてそのまま仕事に行っちゃう人も結構いるよ」
あのな、どうでもいいけど着ているセーターの襟ぐりが広いので、上目づかいで話されるとブラジャーが今にも見えそうだ、というよりチラチラと見えかかっている。
「うわっ、すごいなそれ。読書やデスクワークで徹夜した後でもかなりしんどいのに、クラブで踊ったりお酒を飲んだあとにでしょ」
「だよねー、友達なんか栄養ドリンクに詳しくなっちゃっているし」
視線のやり場に困る。でも目を逸らすそぶりを気づかれるとブラチラ状態に気づいてしまうだろうし。
「ふむ、徹夜明けの栄養ドリンクでの一杯は格別でしょうな」
「あはは、言えてるー」
でも、本音をぶっちゃると、ちょっと見てもみたい。
って思っていたら、ブラのちょっと上の部分だけ目に入ってきた、色はクリームのような薄黄色である、それ以上のことは知らん!
「とにかくさ、クラブには行けないんだけど、ちょっとファッションについてあか抜けしたいんだよね。お兄系とかやってみようかと思っているんだ」
「まじで、やってみなよー」

やはり、若い女の子との会話は視覚的にも楽しい、百合さんが本命だが、違うタイプの子と話すのも悪くはない。

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