早速、ティッシュペーパーを取り出す。
街頭で配っていた、ものなので品質は高くないが、掃除で埃をとるのにはかえって丁度良い。
その骨組みの内側をティッシュペーパーでさっと撫でると、しっかりと埃がこびりついてきた。
まるで墨汁のように艶やかな骨組みの上では白く見えた埃も、綿飴のように、ふわふわと白いティッシュペーパーの上では黒く見えたる。
埃そのものは、煙のような灰色なのだろう。
そんな、色彩の感覚を味わいながら椅子の拭き掃除を終える頃には、すっかりと残りの暖気も消滅していた。
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折り畳み式の椅子についていた埃は煙のような灰色だった
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